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ピナレロ名車列伝Vol.3 最新にして、すでに伝説。“ドグマ60.1”(2010年~)

2010/05/17(月) 10:14 PinaClub-Japan
  • ピナレロ名車列伝

「最高のバイクフレームとは何か」それを決めるのは簡単なことではない。だが、この“DOGMA60.1(ドグマ60.1)”だけは、最高と言い切ってしまっていいのではないだろうか。日本の東レ製 高弾性カーボン素材を使用したこのモデルは、何と世界初の左右非対称フレームを採用しているのだ。
Dogma60.1: WhiteBlueDogma60.1: WhiteBlue
金属素材を使用した従来のレース用バイクフレームは、「前後の剛性バランス」というアプローチから設計がなされてきた。それに対してカーボンフレームは、前後の剛性バランスを考えながら応力の加わる部分の剛性を高め、フレーム全体に適度なしなりを持たせることで振動を減衰していく「最適剛性配分」という考え方に進化。さらに、このドグマ60.1はその考えを前後から左右にまで拡大し、他社の追随を許さない存在として誕生したのだ。
フロントフォーク: 右側はスクエア形状になっており、左フォークよりもボリュームがあるフロントフォーク: 右側はスクエア形状になっており、左フォークよりもボリュームがあるシートステイ: 右側にボリュームを持たせ剛性を高めているシートステイ: 右側にボリュームを持たせ剛性を高めている
もともとドライブトレインが右側に集中する自転車にとって、トルク発生時のしなりが左右で異なることは既知の事実であった。しかし、従来のモデルは応力がかかる部分のパイプ形状・太さを変える程度のみで、その左右のしなりを均等化するという発想にまでは至らなかった。これまでにカーボンバックやインテグラルヘッドなど、革新的な技術を自転車界に投入してきたピナレロだからこそ、『左右非対称フレーム』という世界初の発想にたどり着くことができたのだ。


さらに称賛すべきはその発想だけではない。その革新的な発想を実現できる高い技術力こそ、ピナレロの真骨頂。現在、自転車界ではピナレロだけが使用できる高弾性な東レ製60トンカーボンを高い成型技術で加工し、走行性と振動吸収性とが高次元でバランスの取れたフレームが生み出された。見た目の美しさは言うまでもないだろう。流麗なフレーム形状に、きらめくラメ加工のカラーリング。最新モデルであるのと同時に、すでに歴史に残る名車としての存在感が光る。

Dogma60.1: RedBlackDogma60.1: RedBlackチームスカイやケスデパーニュによって世界のトップレースでも使用され、イタリア・グランフォンドなどでは一般サイクリストの愛用者が急増中。また、アメリカのBicycling誌では、同国の有名ブランドを含む多くのバイクの中から、“ドグマ60.1”がエディターズチョイス レースバイク・オブ・ザ・イヤーを受賞。これは2007年の“パリ カーボン”、2008・2009年の“プリンス カーボン”に続く、ピナレロ4年連続受賞の快挙だ。

さらに2011年には、この“ドグマ60.1”の快適性をさらに強化した“コーブ60.1”もリリースされるなど、左右非対称フレームが、ピナレロ、そして自転車界の新たな歴史を作り始めようとしている。

ピナクラブ編集部N

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