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ピナレロ名車列伝vol.1 太陽王インデュラインの愛馬“ケラルライト”(1995年)

2009/12/25(金) 22:22 PinaClub-Japan
  • ピナレロ名車列伝

現在のカーボンフレーム隆盛に至るまでには、スチールから高剛性アルミニウム、アルミニウム+カーボン、そしてフルカーボンといった変遷があった。

ピナレロにおける「革新的で最高のモデル」がどれかと言うことにおいては、“パリ”、“プリンス”、“ドグマ”といった名前が多くの人から挙がるはずだが、太陽王ミゲール・インデュラインの主力機であった“ケラルライト”の名前もまた、歴史的に外すことはできないだろう。

太陽王インデュラインの愛馬“ケラルライト”(1995年)太陽王インデュラインの愛馬“ケラルライト”(1995年)
当時、スチールフレーム(クロモリ、ニッケルバナジウムクロムモリブデン=通称ニバクロ)の剛性とバネ感に対し、旧来のアルミフレームの性能は遠く及ばないものだった。しかし、その後、金属加工(熱処理、形状加工)技術の向上により、圧倒的に軽量で、極めて剛性の高いアルミフレームが誕生する。

90年代以前のアルミは、クロモリよりも柔らかい乗り味のものが多かったが、MTBなどの流行でパイプ外形が大きく、熱処理を加えられたものが登場してくる。ケラルライトもその流れをくみ、当時としては大径アルミニウムを使用した極めて剛性の高いフレームであり、荒々しいほどのTIG溶接跡を残すモデルだった。

ミゲール・インデュラインがツール・ド・フランスV5を果たした95年、そして96年にビャルヌ・リースがインデュライン王朝を討ち果たした瞬間も、チャンピオンバイクとしてその場にあったのはケラルライトであった。プロ選手、なかでもチャンピオンクラスの名選手の大トルクを確実にスピードに変えることができたケラルライトは、当時革新的なモデルであったことは間違いない。

ピナレロが発表したケラルライトは、インデュラインの活躍と共にスチールから軽量アルミニウムへと時代を移す象徴にもなった。その後、ピナレロはさらに軽量なパリを発表。インデュライン、リース、ヤン・ウルリッヒのツール優勝と共に、レースの世界のトレンドセッターとしての地位を固めていくことになる。

PinaClub編集部N

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